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塾を利用されている親御様から良い塾の見分け方を聞かれることがあります。
良い塾とはお子様に合った塾なのでしょうが、これをご返答すると「うちの子に合った塾をどうしたら探せますか？」という 質問が返ってきます。聞かれるたび返答に困ってしまう質問です。

以前これと同じ質問を塾の先生方にしたことがあります。
千差万別いろいろな答えがある中で、ある塾の先生が明確な答えを教えてくれました。 「お子様にあった学習計画を提案し、自宅での学習を重視する塾が良い塾であり、それを続けられればお子様にあった塾です。」
その先生は自宅学習の重要性を理解し、塾で教える内容を何度も練習することが、その子の学力を上げることにつながるというお考えでしたが、 その後もシステム作成でお世話になった塾で、特に評判の良い塾ほど自宅学習の重要性を話される先生が多いことに気づきました。

ある調査では、塾での学習と自宅学習はどちらが大切なのかという質問に対し、大部分の先生方が大切だと答えられていました。 数値としてもある難関大学に合格した現役受験者の一日の家庭学習時間を確認すると、３時間強あり、 確実に塾よりも多くの時間を費やしていたというデータもあります。 何故塾でも勉強をしているのに、家でも勉強することが大切なのかは、脳のメカニズムが関係しているそうです。

通常人の記憶領域は、必要なものとそうでないもので精査され、必要ではないものは日々リセットされます。 必要かどうかの判断は、記憶すべき事項の頻出度に依っています。 要は、脳にどれだけ事柄を入れようとしたかで、脳はその情報の重要性をどれだけ脳にインプットされたかを判断し、 必要なものを残そうとするわけです。 繰り返しやることで記憶されるのはこういうメカニズムが脳の機能にあるからです。

自宅学習でやるべきことは、一度習った内容を再度脳で反芻し、記憶として残す行為です。 つまり塾では学び自宅で反復練習するという図式が重要なのです。 また学習とは、できないところをできるようにすることです。 復習をせずにできないところをそのままにしておくと、どんどんできないが増えていってしまいます。 自宅学習とは学習の基本的なことなのです。

先の質問である「お子様に合った良い塾の探し方」に答えるとしたら、良い塾とは「お子様のペースに合わせて、教える→練習するという事が行われる塾」と言えるかもしれません。
とは言え忙しい学生生活の中で、自宅学習の時間はより能率よくやっていきたいと思うのは当たり前のことかもしれません。 そこで登場するのが、ネットを利用したものや、トータル教材といった、学習の能率を考えたコンテンツです。 自宅学習のよきパートナーとしてご参考いただければと思います。