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eラーニングサービスの効果的な使い方

ICT教育が増えている昨今ですが、本当に効果的な使い方はできているのでしょうか?
ITと教育の相性の良さを十分に活用し、教育現場の学力向上につながっているのでしょうか?

学習・小学/中学/高校

■eラーニングとは

eラーニングとはインターネットを利用した学習システム全般を指す言葉で、ICT(Information and Communication Technology)教育とは、 主に学校や研究機関などで進められている、このeラーニングシステムなどを活用した教育を指します。 eラーニングの特徴は、インターネットを介して分からないところを調べたり、映像などを活用することで視覚的な学習ができたりと、 従来の学習指導の幅を超えた学びを提供することが可能になったことです。
スマートフォンやタブレットの爆発的な普及に伴いそのコンテンツ数も増え、通学時や時間の合間に気軽に勉強することもでき、 学びのツールとしては今後も発展を続けていくでしょう。
しかしコンテンツが豊富になった分、逆に情報が多すぎてeラーニングをうまく活用出来なくなってしまうと、折角の技術が泣いてしまいます。 まずはeラーニングの長所を抑えて、活用術を見出していきましょう。

■eラーニングの長所
時間 いつでもどこでも場所を選ばない
価格 比較的安価
サービス比較 コンテンツも豊富で多機能
情報同期 常に最新の情報を利用できる
コンテンツ詳細 映像授業(取り置き)/オンライン授業/習熟度テスト/添削指導などなど


■eラーニングの最大の長所はいつでもどこでも

私は長年eラーニングの現場にいました。
私の担当していたシステムは、ネットで授業提供を行うサービスだったのですが、パソコンに限定されていたために、 長所を生かし切れていたとは言えませんでした。 しかし授業を持ち運びの容易なタブレットやスマホにしても、良くなったという意見はさほどなかったように感じます。 理由は、授業は落ち着いた環境で聞かなければあまり効果を成さないため、結局スマホで聞いていてもさほど効果は上がらないと感じてしまうからだと思います。 eラーニングの長所である「いつでもどこでも」は、コンテンツを選ぶのかもしれません。

気軽に学習できるという点ではスマホアプリなんかは無料の物や安価なものが多くありますが、 こういったものはゲーム的要素も高く、一見良さげには見えるのですが、習熟度を考えた時に 社会や英単語のような記憶系の教科には向いているのかもしれませんが、理科数学のような計算を伴うものは向かない気がします。 また学力がそんなに高くない場合なんかは、自分に合ったシステム探しも大変です。
そもそも教材やシステムに万能はありません。 ユーザー側でその選定をしっかり行うことが大切なのです。

■eラーニングはそもそも学習管理が伴って効果を発揮するもの

eラーニングは映像や情報を伴った多様な学びを体験することができますが、そもそもeラーニングの本領を発揮するのは、 LMS(学習管理システム)が伴った場合に一番効果を上げると言われています。 例えば映像学習後に復習テストを行い、その習熟度を抑えていくことや、 自分のテスト結果を集計して、弱いところを見つけるなど、情報量をうまくコントロールしていくことが大切です。 そういったサービスの物も多くありますが、まずはご自分で学習管理をしてみることが、良い効果を上げるのではないでしょうか?

具体的に書くと、例えば単元ごとに授業映像が見られるコンテンツがあるとします。 映像コンテンツを観ながら学習を進め、見終えた後は学習教材を開き、該当の問題をやります。 映像に出た問題が解けたかどうかを確認し、解けなかったら再度映像を見返します。
記憶系の問題はどうでしょうか?
歴史なんかでしたら映像に出た場面を自分でまとめてみましょう。 映像なので何度も見直せるわけですから、自分なりのノートをまとめることができます。 歴史は記憶の科目と思われがちですが、大事なのは流れです。 武士が平安後期に出現するのも、戦国時代がやってくるのも、すべては必然の中にあるので、 授業の中で自分なりの流れをまとめてみましょう。

■通信型のeラーニングの実態

通信型のeラーニングも教育との相性が良いと言われています。 特に英会話などは、マンツーマンでネイティブ講師の授業を受けることができるので、 社会人向けの講座もあったりもします。 しかし、実態としてはコストを下げるため、東南アジアなど海外の講師をオンラインでつなげて行うような場合に、 通信速度や講師の質に左右されるケースがあります。 折角授業を受けても、画像が荒かったりレスポンスが遅かったりと、授業の質を下げてしまうものも少なくありません。
こういったものの見極めも大切で、なるべくどういったレベルにまで自分が話せるようになるのかを決めて、 それを達成できるだけの内容があるサービスを選んだほうが無難でしょう。 ただネイティブ英会話をうたうだけのサービスの場合ではよくあるのですが、 「カリキュラムがそもそも無い」とか「講師がカリキュラムを理解していない」可能性がありますので、 カリキュラムがあるのは一つの目安となるでしょう。

また映像授業に関しても、取り置き型の物であれば、必ずレベルが関係するため、 自分の習熟度を理解した上で授業を受ける必要があります。 ご自身の習熟度と会わないと、折角覚えても授業とは全く関係のないところだった、 というようなオチがついてしまっては時間が勿体ないですね。 映像授業を受ける際には、違うなあと感じたらおそらく習熟度が合っていないので、 次を探す見極めも大切です。

■まとめ

eラーニングは「いつでもどこでも」が最大のメリットですが、「どんなものでも」は逆に時間の無駄になってしまいます。
また最も効果を発揮するのはご自身の習熟度に関連した学習管理システムと結合した場合です。
このサイトでお勧めするeラーニングの利用は、「教わる」部分や「調べる」部分をeラーニングを活用し、 「理解する」部分はノートにまとめたり、教材を活用していくことです。
全ての人に万能な教材やコンテンツなどありえません。
また学力アップの近道は、どれだけ分からないところを探して分かるようにするかです。
自分の習熟度に合ったもので、且つ習熟度の管理を行えるようなeラーニング活用を目指していきましょう。


参考資料・書いた人


著者 書き手:My塾セレクト編集部  Yuji
教育関連会社に二十年余勤務し、塾や通信教育事業の裏方として働く経歴を持つ。
教材作成から、チラシのデザイン、教育系サイトのプログラマとしての実績を持つ。
2児の父でもある。


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